内視鏡について/胃・大腸・内視鏡検査・カプセル内視鏡は千葉県市原市|市原メディカルキュア

内視鏡について

HOME > 内視鏡について

1.消化器専門医による痛みや苦痛の少ない検査

内視鏡学会専門医・指導医である院長を中心とした経験豊富な医師らが、専門の設備と機器を用いて下部(大腸)内視鏡検査を実施します。

どうしてもご心配な方には、静脈麻酔を併用して行うこともできます。
麻酔の効果により、内視鏡検査を受けたことを覚えていない患者さんも多数いらっしゃいます。
検査時間は、胃カメラ:平均3~5分、大腸カメラ:平均5~10分(観察のみ)、10~15分(ポリープ切除)で終了しています。

2.最新鋭のハイビジョン拡大内視鏡システムを導入

ハイビジョン拡大内視鏡による高画質と狭帯域光観察(NBI)によって、
微細な癌などの病変を一層見逃すことなくより正確な診断が可能となりました。

nbi.png

3.経鼻胃カメラ採用

鼻から入れる胃カメラ検査です。 通常の胃カメラよりも細径で「胃腸の具合がよくないけど、胃カメラはどうも…」という患者様に
当院では、より楽で体に負担が少ない経鼻胃カメラ検査もおこなっております。
咽頭反射(「オエッ」という吐き気)が起きにくい、苦痛の少ない検査が可能です。

4.圧倒的な検査実績

食道、胃カメラ、大腸カメラ:年間1700件
内視鏡手術(含早期胃癌、大腸癌):300例以上

5.早期大腸癌、早期胃癌

大腸癌は食生活の欧米化などの影響を受けて年々増加しています。
男性のおよそ11人に1人、女性のおよそ13人に1人が大腸がんと診断されており
癌の種類別による死者数は、男性で第3位、女性では第1位と報告されています。

大腸癌の自覚症状は、便が細くなる、便の異常(今まで便秘だった人が下痢になったり、
逆に毎日排便があった人が便秘になる)、血便、下腹部痛ですが、
早期の場合は自覚症状が出ません。

また、進行大腸癌でも10~20%、早期大腸癌に至っては50%が便潜血検査陰性となるので、
便潜血検査陰性=大腸癌が無いと解釈してはいけません。
その為、定期的な大腸カメラ検査が必要です。

胃がんは、男性の9人に1人、女性の19人に1人が胃がんと診断されており、
がんの種類別の死亡者数は男性で第2位、女性で第4位と報告されています。
胃がんは、早期の段階では自覚症状が出ず、やはり早期発見・早期治療には、たとえ症状が無くとも
定期的に胃カメラ検査を受けることが大事です。

胃癌、大腸癌は、がんの中でも早期発見・早期治療によって直りやすい癌の一つなので、
がんが広がっていない初期の段階で見つかれば、治る確率が95%以上になることが分かっています。

当院では、ハイビジョン拡大内視鏡による高画質と狭帯域光観察(NBI)で、
微細な癌などの病変を発見することが可能です。

癌かどうか疑わしい病変があった場合には、診断を確実にするために、
"生検"といって、内視鏡でその部位の組織を少量採取して、顕微鏡で詳細に調べる検査を行います。

SSA/Pと大腸癌

SSA/Pとは?

大腸ポリープには大きく分けて、「腺腫」と「過形成ポリープ」があります。
大腸癌は腺腫から発生し、過形成ポリープは「癌化されない」と考えられ放置されてきましたが、
近年、この放置された過形成ポリープが由来であるとされる大腸癌が報告され、
「インターバル大腸癌」と呼ばれ、非常に危険な病変と考えられています。

過形成ポリープは非常に多く見られるポリープですが、
中でも10mmを超える鋸歯状病変はSSA/P(sessile serrated adenoma/polyp)と呼ばれる
高悪性度のポリープの可能性が強いと言われています。
過形成ポリープが多くできている方は、「腫瘍のできやすい体質」で、癌化のリスクもある為、
年に1度は内視鏡検査を受ける様にしましょう。

胃癌・大腸癌の治療

内視鏡による治療法として、ポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行います。

ポリペクトミー:
隆起した病変には、ポリペクトミーといって、高周波スネアと呼ばれる金属の輪の中に癌を取り込み、
しばり、通電することにより切除します。

内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic mucosal resection:EMR):
隆起していない病変、表面型の腫瘍にも内視鏡による切除を可能にした方法です。
粘膜下層に生理食塩水などを注入し、病巣を固有筋層から浮かせて高周波を用いて切り取る方法です。

内視鏡では対応できない胃癌、大腸癌に対しては、帝京大学千葉総合医療センター、慈恵医大病院、 慈恵医大柏病院、千葉労災病院、君津中央病院、千葉県がんセンター、千葉大学医学部附属病院、 AOI国際病院と連携を取り、外科的手術を行います。

また当院では、化学療法や患者さんのご希望に応じて丸山ワクチン療法を行っております。

6.内視鏡による大腸(胃)ポリープ切除術

大腸癌は、多くが大腸ポリープから発生します。
大腸癌はほとんどが腺腫性ポリープが大きくなり癌へと進むことが多く、また最近では鋸歯状良性ポリープ からの発癌も報告されており、ポリープのうちに切除すれば、いろいろな臓器の癌の中でも、癌になる前に 治療できる病気です。

このポリープの段階なら、内視鏡的切除が可能です。
しかし、このポリープの段階では、便潜血陽性等のサインや症状が出ない場合がほとんどですので、 定期的な大腸カメラ検査が必要となります。
胃ポリープは、ほとんどが良性ですが、中には良悪性の中間的なものから、癌化したものがあり、切除が必要 な場合があります。

当院では、ハイビジョン拡大内視鏡による高画質と狭帯域光観察(NBI)で、微細な癌などの病変を発見するこ とが可能です。

7.炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜に炎症が起こる病気です。
炎症が起こって大腸がただれると、激しい下痢が起こり、血便が出るようになります。
さらに症状が重症化して、粘膜に潰瘍ができると、強い腹痛や発熱が起こるようになります。
幅広い年齢に発症しますが、働き盛りの20~40代が発症のピークとされており、原因はまだはっきりわかっていません。
潰瘍性大腸炎は完治が難しい病気ですが、患者さんの約90%が軽症・中等症であり、
薬で症状を抑えながらつき合っていける病気です。

多くの患者さんが仕事や学業を続けられ、妊娠や出産も行うことができています。
潰瘍性大腸炎は以下の3タイプに分類されます。

大腸タイプ

治療は薬物療法が大半を占めますが、炎症が非常に強い場合や、
潰瘍が癌化してしまった際には、外科的な手術が必要になります。

クローン病

クローン病とは、小腸や大腸などの消化管全般の粘膜に炎症が起こる病気です。
主な症状としては、腹痛、下痢、血便、発熱、肛門付近の痛みや腫れ、体重減少などがあります。
また、さまざまな合併症が発現することがあります。発症時期は10~20代が多く、
2:1の割合で男性の方に多くみられ、原因はまだはっきりとわかっていません。
クローン病も、適切な治療をして症状を抑えることができれば、
健康な人とほとんど変わらない日常生活を続けることが可能です。

クローン病も3つの分類に分けられます。

クローン病

治療はステロイド剤を中心とした薬物療法がメインですが、
薬物治療では十分な効果が得られず、社会生活が困難なときには手術が必要となります。
日本では、発症後5年で約30%、10年で約70%の患者さんが何らかの手術を受けています。

8.ピロリ菌と胃カメラ検査

ピロリ菌

胃癌の予防対策としては、食生活の改善、禁煙、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の除菌などの 胃癌予防対策を行うこと、そして胃癌検診を受けることが大切だと考えられています。


ピロリ菌検査

まず胃カメラ検査で胃炎、胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断されてから、
ピロリ菌に感染しているかどうかの検査を行います。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌の除菌を行えば、胃癌になる可能性は低くなります。
除菌療法は決まったお薬を7日間服用して頂き、その後、除菌出来たかを検査致します。
多くの方が、1回の除菌療法で除菌出来ていますが、そうでない方も当院では
お薬をコーディネートすることで、結果全ての患者様が除菌に成功しています。

ピロリ菌

胃癌とピロリ菌

胃癌の原因としてピロリ菌の存在があり、ピロリ菌検査やピロリ菌除菌治療が取り上げられています。
ピロリ菌検査陰性=未感染・胃癌にかかる危険性が低いと考えがちですが、
そうとは限らないケースもあります。

胃癌リスクの高い方

①過去にピロリ菌に感染していた場合
・ピロリ菌を除菌済み
・以前に感染し、自然消失した

②現在もピロリ菌に感染している。(偽陰性含む)
・境界値近辺、内服薬や免疫状態、体質等による

③萎縮性胃炎の人

胃がんリスク検診(ABC検診)

当院では、ピロリ菌陰性の萎縮性胃炎の方や、
除菌済みの方も、年に一度の内視鏡検査を受けることをお勧めしています。

逆流性食道炎とは?

胃液が食道に逆流して食道が傷つく病気です。
胸やけ、胸の痛み、のどの違和感などがある場合、逆流性食道炎の可能性が高いです。
胃液が逆流してしまう原因としては、
①胃液が多いこと
②胃と食道の境目が緩くなってしまっていること
③内臓脂肪や猫背によって胃が圧迫されていること

の3点が考えられています。

バレット食道と食道癌の関係性

『バレット食道』と言われたことはありますか?
食道の粘膜は長時間胃液にさらされると、胃液からの攻撃を守るために、
胃の粘膜に変化してしまいます。この変化した部分が広くなった状態を
『バレット食道』と言います。では、なぜバレット食道が問題なのかと言うと、
『食道腺癌』という特殊な食道癌になりやすいからです。
近年、バレット食道を原因とした食道癌が増えてきている為、
しっかりと経過観察し、治療することが重要であるとされています。